かがく工作教室「にぼしの解剖」

今回は、書籍『煮干しの解剖教室』(小林眞理子さん著)を参考にして、学習室で〈にぼし〉を解剖してみました。

参考書

著者:小林眞理子

出版社:仮説社

使用した〈にぼし〉

長崎産のいりこです。〈いりこ〉は〈にぼし〉のこと。地方によって呼び方がちがいます。

一般的な〈にぼし〉より、大きいので解剖するには向いています。もちろんおいしいですよ!

解剖しよう‼

《手順》

  1. 大きさを測ってみよう
  2. よく観察して、絵にかいてみよう(口、いらぶた、ひれ)
  3. 頭と胴体をわける
  4. 頭を左右ふたつにわける
  5. 頭の中から、頭蓋骨、脊髄、えら、さいは、脳、耳石、心臓をとりだして標本にしてみよう
  6. 胴体を左右ふたつにわける
  7. 胴体の中から、肝臓、胃、腸、卵巣(めす)、精巣(おす)をとりだして標本にしてみよう
  8. 胴体の中から、背骨、脊髄、血管、筋肉を探してみよう。

 

気づこう‼

さあ、どうでした? 解剖というと、ナマのお魚やカエルなんかが定番ですが、〈にぼし〉なら、手がヌルヌルすることもなく、手軽にできましたね。失敗しても、何度でもトライできます。何度でもトライできるから、形の良い心臓や肝臓などの標本を取ることもできます。もちろん失敗した〈にぼし〉はポリポリその場でいただくこともできますし、後でお出汁(ダシ)をとるのに使えます。

〈にぼし〉は小さくてもその体の構造は、大きなお魚と同じです。また〈にぼし〉もまたヒトや犬や猫と同じ脊椎動物なので、その構造は似ていて、同じような臓器から成り立っているのが、手のひらの上で実感できたのではないでしょうか。

また「にぼし」はわたしたちの食卓に並ぶものです。この機会に、わたしたちが他の生き物を食べることで生かされているという、世の中の摂理の一端を感じてもらえたら幸いです。

さいごに

えっ? 解剖って工作なの、ですって?

バラバラに分解するんですものね。そんな疑問をお持ちなら、こちらの学習マンガをごらんになっては!(画像をクリックして見てね!)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。