「定着テスト」の目的をもう一度おさえておこう!

教室で使っている教材は、ひとつの単元が終わると「定着テスト」を実施します。この「定着テスト」、なんのためにやるのでしょう?

その目的をおさらいしておきます。

定着テストの目的

定着テストは、その単元の理解度を確認するためのものです。
定着テストで間違えた箇所があれば、その部分の理解が不十分だったことになります。どこがどんなふうに理解できていなかったのか、を中心に学び直すことで、理解が一層確実なものとなっていきます。


では、理解が不十分なまま次の単元に進むとどうなるのでしょうか?

学習は積み上げ式

基本的に、ある単元は、その前にやった単元が理解できていることを前提になっています。前の単元の理解が不十分なままだと、次の単元に進んでも、いっそう理解が不十分になってしまいます。

たとえば、お家を建てるときのことを考えてみましょう。
家を建てる土地が沼地のように地盤の弱い場所だったらどうでしょう。家を建ててもズブズブとドロのなかにめり込んでしまったり、地震で揺れが普通以上にかかって倒れてしまったりするかもしれません。家を建てる前にしっかりした地盤の土地を選ぶか、もともと沼地のような場所であれば、地盤改良してしっかりとした土地にしなくてはなりません。
土地が決まったらつぎに、基礎工事をします。
これも鉄筋とコンクリートなどでしっかりした基礎をつくらなくてはなりません。これをいい加減に作ってしまったら、地震などですぐに壊れてしまい、家全体が傾いてしまいます。
そうです、もうわかりますよね。単元学習の進め方を、家を建てる手順に当てはめると、最初の単元が「しっかりとした地盤の土地を選ぶ」こと、次の単元が「しっかりと基礎工事をする」こと、そして次の単元で基礎の上に「家を建てる」ことになります。
単元を順番に積み上げていくことが大事なのです。

特に算数や数学は、その単元の内容を基礎にして次の単元の学習内容を積み上げていくような教科なので、その基礎が身についていないと、次の単元に進んでも、まったく歯が立たないことになります。

 

 

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ですから、定着テストでできなかった箇所は、過去にやったその単元の教材に戻ってやり直すことが、しっかりした学力を身につけるためにどうしても必要なのです。

やり直しのポイント

できなかった箇所は自分で調べて、どうしてできなかったのかを自ら知ること「ああそうだったのか」ともやもやしていた頭の中の視界が急に開けるような体験が、習ったことを定着させるには大切です。

おわりに

こうした「定着テスト」の目的をしっかり理解し、活用して学力をアップさせていきましょう!

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